偽物でいい ひとつでいい~きょうみオリジナルソロ曲「終わらないように」に寄せて~
(前書き)
今日まったく別のことでブログを書こうと久しぶりにログインしてふと下書きを見たら、良い感じでほぼ出来てるのになぜか公開してない記事があったので、パっと上げちゃいます笑
それでは本編どうぞ!
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なぞなぞです
"いつか終わるけれど、いつまでも終わらないもの"ってな~んだ?
それは………
お久しぶりです。
今回は 2022/1/8(土) に開催された SOL きょうみ生誕祭 にて、物販販売の記念CDに収録され、またライブではきょうみちゃんによる生演奏で披露されたオリジナル曲「終わらないように」について語っていきます。
(SOLというアイドルグループや、今回の主役のきょうみちゃんについてのお話は他の記事でも取り上げていますので、必要に応じてそちらもご覧いただければと思います)
さて、"語っていきます"と言ったそばから期待を裏切ってしまいそうなのですが、今回ぼくが話をしたいのはこの曲の中のたった一つのパッセージだけです。
偽物でいい うそはいやだ
特別じゃない ひとつでいい
10年後も 100年後も
きみのそばで
この部分に込められた彼女の気持ちを想像し、そして僕がどう受け取ったのか。
それを皆さんにお話していきたいと思います。
この曲は本人からも話があったように、SOLの解散が決まってから、自分を応援してくれているファンの人たちのことを想って作られたものです。
もともと彼女は作詞作曲ができて、去年披露された「星まで」をはじめ、未公開の曲も沢山あると語っていたことがあります。
それゆえの経験値の多さは、この曲の音楽的なクオリティの高さにもハッキリと表れている通りなのですが、しかしこの4行の歌詞だけは、彼女がアイドルにならなかったら絶対書けなかった言葉だと僕は考えています。
アイドルとファンの間で交わされる"好き"の言葉は大抵にして本物ではありませんし、「本物であってはならない」という考え方が一般的でしょう。
しかしその"好き"が本物ではないと同時に、"真実"の言葉であるからこそ、アイドルとファンという関係は歪ながらも美しいものになるのではないでしょうか。
そして僕自身をはじめアイドルファンというものは、沢山のアイドルに出会い、それぞれの想いを受け取り、時には新しい出会いに惹かれていってしまいます。
一人のアイドルが一人のファンにとっての特別な存在であり続けるのはとても難しいし、時に本人の努力だけではどうにもならないこともあるでしょう。ましてや解散して今の活動を終えてしまった後には、すぐに忘れられてしまうかもしれません。
だから彼女は慎ましやかに、健気に願うのです。『特別じゃなくてもいい。あなたの"好き"の中の"ひとつ"でいいから…』と。
10年後も100年後も、あなたの心のすみっこに残りつづけられる、そんなアイドルに私はなれたかな?
そう問いかける彼女の声が、僕には聞こえてくるように感じます。